太鼓のバチを見つけるたびに口でしゃぶっては、「トゲが刺さるのでは」と人を心配させていた次女。(我が家のバチは木製です。)
気づけばバチで太鼓を叩くようになっています。
遊びは発達するよ。どこまでも。
発達していく遊び
先日は集団についてのブログを記載しました。
その中でも遊び集団は人との関係を作っていくための大事な集団でした。
その遊び集団の時期に行う遊びとしてごっこ遊びがあります。
ごっこ遊びを通じて他者とイメージを共有したり、友達とのやりとりを楽しんでいきます。
しかし、オギャーと言った瞬間からごっこ遊びを行うお子さんはいません。
「うちの子の初語は,お買い物ごっこをしようだったよ」
という人募集中です。
遊びも発達していくことでごっこ遊びへといきつきます。
今回は、発達障害と作業療法[基礎編] 岩崎清隆著を参考にして、一番初めの遊びは何かを確認していきます。
感覚・運動遊び
感覚•運動遊びとは自らの運動や環境からの感覚刺激を楽しむ遊びである。
引用 発達障害と作業療法[基礎編] 岩崎清隆著
初めは触るとか、なめるとか作業時間の短いすぐに終わるシンプルな遊びからです。
指しゃぶりとか、髪の毛触るとか足しゃぶるとかそういったとことから始まります。
運動の面では寝返りとかも遊びになるようです。体を触り身の回りの服や靴下を触っているそんな時期です。まだまだ探索する範囲は狭いです。
そして自分の身の回りを触っているとだんだんと周りに手が出始ます。モノに移っていきます。やたらとモノを叩きます。抱っこしていたり、添い寝をしていると顔を叩いてくることもあります。
顔はモノ認定です。
こんな時は身の回りのモノを片っ端から口に入れていきますね。
自分+モノとだんだんと世界が広がっていっています。
乳幼児精神発達質問紙によると
5.15体のそばにあるおもちゃに手をのばして、つかむ
とあるので、生後5か月ごろからこのような遊びが始まります。
次女はこの時期に絵本を口にいれていました。
絵本は破けました。
その絵本は図書館の本でした。
父親は図書館の司書さんに怒られました。
感覚・運動遊びの役割
感覚・運動遊びの中で探索行動は、ものの理解を促すと同時に、身体の各部分の位置関係(身体図式)の理解を助ける。
空間関係も初めは頭や身体をゆする範囲の中で、前・語が理解されているに過ぎないが、手を伸ばせるようになると、より広い範囲の中で上、下、左、右の位置関係を理解するようになる。
引用 発達障害と作業療法[基礎編] 岩崎清隆著
体で遊びつくすことで体の位置関係を掴んでいきます。
手があった、足があった、どれ食べてやろうみたいなかんじでしょうか。
この後にはハイハイや伝い歩きが待っているので広い世界に飛び立つには機体の確認が不可欠です。この時期では自分の体を点検し、その準備を行っているのでしょう。
また広い世界の中で基準を作るのは自分です。自分の体を介して方角を確認していきます。
道具に関しても今後操作を行っていくわけですが、そのためには道具の性質を知らないといけません。
重さは?形は?大きさは?
そんな情報を確かめるために道具を口に入れて入れて入れまくります。
感覚・運動遊びの役割は世の中を探索していくことのように感じます。
保護者の援助
そのような時期のため、探索活動を止めないでいきたいものです。
可能な範囲で口に入れて良いモノを子どもの周りに置くことかと思います。
小さいものは置かない方が良いです。
口に入れて探索する時期であることと、抑制が効かないので飲み込んでしまいます。
大事なモノをバンバン叩いていたら、悪いのは置いていた自分だと割り切ることも大切です。
そうです。絵本を近くに置いていた僕が悪いのです。
感情は宇宙に打ち上げましょう。
また体への感覚を通じて楽しむ、学ぶ時期なのでいっぱい抱っこしたり、なでたりすることも良い遊びとコミュニケーションになります。
また他の遊びのことも書いていきます。