小3の壁!コンパス!!
児童が小さい時から長く療育に通ってくれると小学校3年生になった時に母親から高確率で相談を受ける筆記用具があります。
それはコンパス!
3年生から始まるこのコンパスに手先が不器用な子たちは苦戦します。
使いにくいことに様々な要因がありますが、いくつかの問題を解決してくれるスーパーコンパスがあります。
その名も【くるんパス】
今回はそんな【くるんパス】の紹介をします。
コンパスが上手く使えない時の使い方
コンパスが上手く使えない時の使い方にはいくつかパターンがあります。
- 指でコンパスが回せない
- 針がズレる
- 回すとコンパスが広がっていく
多く見るのはこのパターンです。
原因はいろいろあります。
指でコンパスが回せない
コンパスを回す時には、親指と人差し指が協力し合って動きます。
親指がコンパスを触る感触が分かりにくかったり、人差し指を自分が思ったスピードで、強さで動かせないとコンパスが思い通り動いてくれません。
針がズレる
丸を書いている途中で針が中心から外れます。
- 針を刺すというイメージが弱い
- 回すことが難しく、針を刺すところまで意識が向けられない
針を刺すというイメージが弱い場合は穴を開けるつもりで刺していくことで上手くなっていきます。
回すとコンパスが広がっていく
コンパスを回すときに強く下に押すためにコンパスが広がっていく使い方です。
回すことに余裕がなく、力が入るために押してしまいます。
また指で回すことが難しい子は脚の部分を持って操作をするので、徐々に開いてしまうことがあります。
使いにくい理由のまとめ
他にも持ち方がイマイチ分かっていないことやコンパスを思った長さに広げられないなど様々な理由で使いにくさにつながる子がいます。
その中でも、指先が上手く使えないという理由はさまざまな誤った操作に繋がり、コンパスの使いにくさに繋がります。
コンパスの持ち手のところに輪ゴムをつけて滑りにくくしたり、太くしたりこともありますが、けっきょく指を使うので使いにくさは残ります。
くるんパスの良い所
くるんパスはコンパスを使う時の指の操作を減らしてくれます。
- コンパスを指先で握ることは出来ても、動かすことが苦手な子。
- コンパスの先を指先でつまむことが苦手な子
こういった時には摘まんだり、握ったりしながら指先を使わず、コンパスを回すことが出来ます。
また、指先の操作が行いやすくなるために、針を刺すことに集中しやすくなったり、必要以上に力が入りにくくなったりします。
注意しなくてはいけない点が少なくなるんですね。
開始1分ぐらいから操作している様子が映ります。
握りこむ使い方が紹介されますが、指先でつまんでも同様に指を動かさずに操作が出来ます。
また、キャップを外すと普通のコンパスとしても使えるのも良い所の一つ。
中学生になっても使う道具なだけに手の操作が上手くなった時に皆と見た目が変わらないのはいいですね。
ただ、中学生男子の気持ちを思い出すと皆と違うこのコンパスを持っている子がいたら「かっこいい!」と食いついていた気もします。
持ち手が新しくなっている
最近のくるんパスを見ていると持ち手の部分が違う種類が出ているようです。
新しい方を使ったことはありませんが、見た目だけで判断すると今回紹介した方が好きです。
「キャップを外せる」という点が長く使うという点では良いように思います。
人によっては学校でしか使わないコンパス。
私も今の仕事でなければ、触れていないでしょう。
ただ、広い学びを大切にしている学校では通る道です。
すこしでも授業が楽になるための道具を考える人たちを尊敬します。
今後も気になる筆記用具がありましたら紹介します。
それではまた。