子どもの生活にハサミはかなり絡んできます。
なんてたって園で使いますからね。
ハサミが使えると
- 工作が出来る
- 袋が開けられる
- 野菜が採れる
など生活の幅が広がります。
今日はそんなハサミがテーマです。
児童の年齢や発達の状況でハサミの操作も難易度が変わるので段階づけが必要です。
今回は、ハサミ選びを行う時に気をつける点をまとめます。
段階づけに関してはこちらの記事もどうぞ。
ハサミの形状
ハサミの形状について。確認するポイントとして下記3つを挙げます。
- 右利き用か左利き用か
- 手を入れる穴の大きさ
- 刃の長さ
一つずつ確認していきましょう。
1、右利き用か左利き用か
当たり前じゃん!
と思うかもしれませんが、重要なポイントです。
なぜならハサミの上下の位置は右利き用と左利き用で違います。
位置が変わると切っている時の線の見え方が変わります。
右手用ハサミを右手で使うと目標の線が見えやすいですが、右手用ハサミを左手で使うと線が隠れます。
線が見えないから少しずれてしまう!ってことが起きやすいです。
左利きの子には左手用のハサミを渡すことで線が見えて切りやすくなります。
右利きの子には右手用、左利きの子には左手用を渡しましょう。
2、手を入れる穴の大きさ
子供の手はとても小さいです。
市販で売っている子供用のハサミであっても2歳くらいの子たちでは穴が大きい場合があります。
穴が大きいと
- 指を広げてもハサミの指穴に指が当たらずハサミが動かない
- 手を大きく広げてなくてはいけない
- 大きく手を動かすので穴から手が抜けやすい
という状況になります。
ハサミが使いづらく、楽しくないので、その場を立ち去ります。
子どもとしては
「手を広げてっていうから手を広げてもハサミは動かないし、すぐ落ちるし、疲れるし、こんな難しいことしてられるかー」
という感じです。
穴が大きい時にはティッシュやドアの隙間埋めテープ等をセロハンテープでぐるぐるとくっつけると穴が小さくなります。
刃が開きやすくなるため、切りやすくなりますのでお試しください。
触り心地が気になる人は包帯を巻くと触りごこちが変わります。
握る力はあるけど、広げる力が弱いという子には、写真のハサミのように広げる手伝いをしてくれるハサミを選ぶのも有りです。
よく聞く「きっちょん」にもアシスト機能があります。
3、刃の長さ
刃の長さは長ければ長いほど難しくなります。
これは道具全般全てにあてはまりますが、大きければ大きいほど、長ければ長いほど道具操作は難しくなります。
人は道具で物を触った時に自分の手で触ってもいないのに硬さや重さをイメージすることが出来ます。
その力をダイナミックタッチといいます。
ダイナミックタッチを発揮するには自分で動いて操作しないといけません。
大きく長いと道具操作も容易ではないので、刃の先端を感じにくくなります。
もちろん道具を道具として扱うことも難しくなります。
幼児用のハサミも種類がいくつかあるので悩んだ時には短い方を選ぶと良いでしょう。
最近西松屋でみたハサミで興味が湧いたのは
はじめてのハサミ
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いくつかハサミを見た中で指穴が一番小さかったので、手の小さいお子さんでもハサミが動かしやすそうです。
ハサミを何気なく買ったけど上手く切れないという時の参考になれば幸いです。
穴の大きさは購入後に調整が出来るので、試してみてください。