子供のころに遊んでいたおもちゃの一つに缶ぽっくりがあります。
今では商品として売っているものではありますが、
缶ぽっくりなので家で作れるものです。
子供の遊びの様子から缶ぽっくりを遊び始める時期や遊びのねらいを考えていきます。
缶ぽっくりを作ってみる。
準備するモノ
- 空き缶×2
- ひも(今回はナイロンテープ)
- ビニールテープ
- きり
- はさみ
空き缶は高さが同じものを使います。
高さが違うとバランスがとりにくいですし、左右不均等の動きになりますので。
可能なら同じ商品が良いです。
作成手順
- キリで缶に穴をあける
- 穴にひもを通し、適当な長さにしてハサミで切る。(今回は子どもの胸の高さくらいにしました。)
- ひもをくくる
- 空き缶の穴の部分が鋭ければ手を切らないようにビニールテープでカバーする
完成です。
指を切らないようにテープを巻きます。
はじめは後ろから支えて体の使い方や遊び方を伝えました。
徐々に慣れてくると自分で歩き出します。
発達の時期に合っているのでしょうか。
30分以上遊んでいました。
遊びのねらいとどんな時期から出来るか考える
遊びのねらいと時期について
生活面と発達の過程の面から考えていきます。
生活動作の面から考える遊びのねらい
缶ぽっくりを行う為には不安定な足場で片足立ちをする力が必要です。
階段を片足で1段ずつ昇り降りが出来る時期だと行いやすいでしょう。
両足で階段を昇っている時期だと片足で支える時間が短くなり缶がコントロールしにくくなるので、なかなか難しそうです。
長女は片足立ちが左は出来るけど、右は上手じゃないという時期。
缶ぽっくりを行うことで片足立ちの練習に繋がりそうです。
どんな時期
- 階段を手すり無しで行えるのは3才ごろからです。
- 4才ごろから手すりなしで降りられるようになります。
- ケンケンが上手になってくるのも4才ごろからになります。
上記の内容から3才から4才くらいのお子さんが楽しく遊びやすいと考えます。
発達段階から考える遊びのねらい
体の動きが上手になってくると手と足を協調的に動かすようになってきます。
手と足の協調運動の発達段階は
- 両側性パターン(左右の体を同時に使うような動き 麻袋に入って跳ぶ遊び)
- 同側性パターン(体の右、左を一側ずつ動かす遊び げたぽっくり)
- 対側性パターン(体の左右が違う動きをする やり投げ)
- 対角交互パターン(右足と左手、左足と右手の組み合わせで交互に動く 梯子登り)
- 分離的パターン(四肢が分離した動く、三輪車)
缶ぽっくりは
2同側性パターンは動き方になります。
げたぽっくりは板を使うので缶ぽっくりより安定して動作が行える遊びです。
また棒で支えるのでヒモよりもコントロールしやすいモノを使っています。
缶ぽっくりより簡単な遊びになります。
三輪車は3才ごろからこげるようになる子が出てきますので、3才を超えたあたりから5分離的パターンを行える子が出てくることになります。
発達の段階で見ても3~4才の子が挑戦しやすい遊びになります。
まとめと段階づけ
- 片足立ちの練習
- 同側性パターンの練習
段階づけ
高さが高いほど難しくなります。
ツナ缶のような低い缶から行うと難易度低めから始められます。
最近は商品化もされています。
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ツナ缶よりも高く、ミカンの缶詰よりも低いくらいの印象です。
以上になります。
今後も子どもの遊びから遊びの効果と何才くらいから出来るかを考えていきます。
それではまた。
参考文献
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