気付けば丸を書くようになった1歳児
子どもはボールペンや鉛筆など大人の使うものが大好きです。
ボールペンの芯を出しっぱなしにして置いていると見逃しません。
あっという間に紙に落書きをします。
小さい子どもは、何かをイメージして描くよりもボールペンを動かすことによって線が書かれていくことを楽しんで遊びます。
最初は無心になぐり書きをしていた娘。
なぐり書きを初めて早や数ヶ月。
手の使い方も上手になり、2歳の娘は気づけばシンプルな丸を書くようになってきていました。
丸を書くのは何歳ぐらいからか?
経過も合わせて確認していきます。
丸を書くのは何歳から?
丸を書くのは何歳からか。
乳幼児精神発達質問紙 1~3才、遠城寺式幼児分析的発達検査法、保育に役立つ!子どもの発達がわかる本を参考に確認していきます。
乳幼児精神発達質問紙
探索・操作の項目で出てきます。
丸に関連する内容は二つ出てきます。
21・48鉛筆などで曲線をかく(ぐるぐる丸をかく)
1歳9か月くらいでぐるぐる丸をかくとしています。
これは上の絵のような、なぐり書きの延長の丸になります。
36・58鉛筆、クレヨンで丸をかく(1つの丸であること)
3歳ぐらいで丸を書くとなっています。( )の内容から最初の写真のようにぐるぐる丸い形を書くのではなく、1つだけ丸を意識して書くということを示唆します。
遠城寺式幼児分析的発達検査法
手の運動の項目で出てきます。
1歳6か月から1歳9か月の間で
鉛筆でぐるぐるまるをかく
2歳6か月から2歳9か月の間で
まねて〇をかく
とあります。
乳幼児精神発達質問紙より半年ほど早い時期に〇をかくと出てきました。
遠城寺式は「まねて」としています。
見て真似して〇を書くことと自身で〇をイメージして書くことで変わってくるのかもしれません。
保育に役立つ!子どもの発達がわかる本
2歳~2歳6か月で丸が描けるようになるとしています。
ここでの丸は一つだけの丸です。
クレヨン操作の経過
クレヨンの操作は1才前後から始まります。
はじめは、ちょんちょんとクレヨンを当てるだけですが、ちょんちょん→直線→曲線→丸
と徐々に複雑な線のなぐり書きをしていきます。
また1歳6か月を過ぎたころから〇、△、▢といった簡単な形の認識が出来始めます。
手の操作では、2歳ごろではクレヨン操作は手掌回外握りから人差し指をたてた手指回内握り、側方つまみに移行していきます。
手掌回外握りの肩や肘を大きく動かす操作から徐々に手首や手指を使った操作方法に変わっていきます。
- 丸の理解が深まる
- 手の操作が細かくなる
これらのことが丸をかくための土台づくりが出来ていくのでしょう。
まとめ
- 丸の理解が深まる
- 手の操作が細かくなる
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0~6才の成長の様子や関わり方を教えてくれる本。月齢、年齢ごとに「心身と運動機能の発達」「園生活と基本的生活習慣」「言葉と人間関係」「遊びと運動or遊びの展開と環境作り」に分けて書いてくれている。保育とあるが、自身の子育てや療育にも役立っている。