私の名は?
先日、次女と遊んでいる時に、
「お名前なあに?」
と聞く流れに。
次女は
「長澤まさみ(仮名)です。」
と初めて答えました。
今までは
「まさみです。」
と名前だけだったのに、苗字と名前を答えました。
少しずつ自分のことが分かってきたようです。
ちなみに私の名前と苗字を尋ねると
「長澤パパ!!」
名前はパパのようです。
子供達は自身の名前をどのように理解していくのでしょうか。
その名前の理解と共に変化していく内面も確認していきます。
名前を呼ぶと返事をする
書籍[保育に役立つ!子どもの発達がわかる本では、
自分の名前を呼ばれたことが分かるのは生後10ヵ月~11か月ごろ
としています。
児童によっては、この時期に「はい」と返事をし始めるとのこと。
また、質問形式で子供の発達を診断する[乳幼児精神発達質問紙]では、18か月の項目で
自分の名まえを呼ばれると、「ハイ」と返事をする。
とあります。
1歳ごろに起きる内面の変化
名まえを呼ばれると返事が出来る背景として
- 自分に名前があるということが分かる
- 自分と自分以外という意識が高まる
ということの芽生えがあります。
1歳といえば、自分で歩いたり言葉を使い始めりする時期。
離乳により、母との分離が加速し、母と自分は違う存在という認識が深まっていきます。
そして、歩くことや手を使っていくことで、自分を囲っている世界に触れていきます。
自分の外の世界に向かってどんどん活動していく様は大人たちの子供のイメージをどんどん更新していくでしょう。
この間まで触らなかったのに、ついに気づいてしまった!ティッシュを無限に出したり、ペンで至るところに落書きをするなどは子供たちの通過点です。
困ることだらけではありますが、子供たちは世界に触れることを全力で楽しむ真っ最中です。
このように自分と自分以外という存在が分かってくるからこそ、自分への意識が高まっていきます。
その意識が名前を呼ばれた時の返事として表現されます。
1歳ごろは自我が強くなっていくが故に、自分でする!という主張が強くなる時期です。
大人は困惑することもありますが、「自分がする」は子供が成長している証でもあります。
名まえを聞くと、姓と名をいう
乳幼児精神発達質問紙では、30か月の項目で
名まえをきくと、姓と名をいう
という項目があります。
保育に役立つ!子どもの発達がわかる本では
会話に自分の名まえを入れ始める(例:〇〇ちゃん食べる)のも2歳~2歳半ごろと同じくらいの時期に位置付けています。
(乳幼児精神発達質問紙では、36か月の項目)
名前だけでなく、苗字も分かるなど、自分の理解が深まっていますね。
また、会話に自分の名前を入れるということから自己を示す表現が出てきます。
自分への意識が高まり、より明確になってきているのです。
まずは自分と自分以外に気づき、そこから自分という意識が高まっていきます。
そんな時期だからこそ自我が強まってくるのは必然です。
2歳半といえば第一次反抗期、イヤイヤ期絶頂の時期です。
親として試練の時ですが、やはりこちらも成長の証であります。
まとめ
名前の理解や使い方から自分のことをどれだけ理解しているか、自我が育っているかが分かります。
自分自身を見つめる修行の次にあるのは他人のことを考えること。
心の理論の発達です。
相手の立場や気持ちを考えていくためには自分という存在を知ることが大切ということが分かります。
また、相手の気持ちを推測するための鏡となるのも自分の心です。
自分だったらこうかな?という気持ちがないと相手の気持ちは分かりません。
自分を見つめる1歳から3歳の時期の大切さを痛感します。
そう考えると今日一日は我が子に優しくなれそうです。
しかし、この気持ちも長持ちするわけではありません。
人間は三日坊主になる生き物です。
日々の振り返りを大切にしていきます。
今後も子供の変化を振り返っていきます。
それではまた。
参考文献