新生児が感じる感覚は?
大人が遊ぶ時には、考えて行動します。
ウクレレを弾こうと思ってウクレレを弾いたり、○○を作ろうと考えて工作をしたり、
趣味自体が目的になれば、何かをするための手段として趣味をする場合もあります。
しかし、子どもは考え選考ではなく、刺激先行で行動します。
見えたものに反応したり、揺れて面白かったから繰り返したり。
考えてから動くのではなく、動いてから考えます。
では、新生児はどんな刺激が反応しやすいのでしょうか?
反応しやすい刺激から遊び方を考えていきます。
揺れ>視覚
発達初期の子どもが一番感じやすい刺激は、揺れや体の動きを感じること、次いで触れられること、最後に見る、聞くことと考えられます。
これらのモノは感覚という言葉で表現されます。
- 揺れ→前庭覚
- 体の動き(関節の動き)→固有覚
- 触れる→触覚
- 見る→視覚
- 聞く→聴覚
そしてまだまだ刺激を受けたからと言ってすぐに行動に反映させられるわけではありません。
- 音を聞いたら動きが止まる
- 動いていると新しい刺激に気付きにくくなる
このように動きと刺激が連動しにくい状態です。
あやされると泣き止むことがあるのはこういう側面からかもしれません。
それを踏まえると、新生児への遊びは
- 触れる
- 揺らす
- 体を動かす
といった刺激が軸になってきます。
新生児との遊び
先ほどまでのことを含めて新生児の好きそうな遊びを考えていきます。
触れる
体に触れる要素が入ることで最初にピンと来るのは抱っこです。
抱っこをしてあげることで全身に触れる感覚を促すことが出来ます。
小さいときからの抱っこは愛着形成の第一歩なので、良いことづくめです。
続いて顔をなでる、ほっぺたをつんつんすること。
肌が敏感なので、優しく触ってあげたほうが心地よく感じます。
お腹や足等全身をさすってあげてもよいと思います。
触覚は自分の体の輪郭を感じる感覚の一つなので、ボディーイメージの形成に必要な感覚です。
たくさん触れてあげることは将来のボディーイメージ形成に土台作りに繋がります。
揺らす
揺らす遊びといえば、シンプルに抱っこをして揺らすことです。
触る刺激も入り、揺らす刺激も入れられる。
抱っこ最強ですね。
揺らす時には注意点があります。
- 横抱きをする
- 首を支える
- 激しく揺らさない
首が座っていないことを前提に抱っこをしてあげると良いでしょう。
腱鞘炎で手首を痛めている人は手のひらを向けるのではなく、手の甲を向けて抱っこをすると使う筋肉が変わるので、痛みの軽減に繋がります。
またハイローチェアで揺らすこともできます。
体を動かす
関節を動かすことで動かす感覚を得ます。
把握反射を利用すると手を持ち上げるので関節の動きを促せます。
これはどちらかというと私が遊んでいる感じです。
優しく手や足を持って動かしてあげたらいいでしょう。
生後すぐは難しいですが、しばらくすると手足をバタバタさせる時が出てきます。
これは赤ちゃんにとっては遊びに繋がりそうですね。
まとめ
- 抱っこ
- 抱っこして揺らす
- 顔をなでる、つんつんする
- 優しく手足を動かす
- 新生児自身も手足をパタパタして遊んでいる