新生児の反応
生まれたての新生児は笑いません。
あやされて笑うのは少し後のこと。
この時期に笑みを浮かべますが、これは楽しいから笑っているわけではありません。
生理的微笑という反応です。
たまたまあやしたタイミングで笑いますが、たまたまなのです。
そのため、新生児が一番よく行う自己表現は泣くことです。
「快、不快」は「泣かない、泣く」で表現している印象です。
見てて面白いのは、泣いている時に音を鳴らす、体を触るなど刺激が入ると泣き止むこと。
抱っこをしたり、ガラガラを鳴らしたりした瞬間とか。
そして刺激が終わるとすぐに泣き出すこと。
特に初めての音には反応しやすい印象。
刺激が強すぎるとモロー反射が出ますが。
この時何が起きているのでしょうか。
新生児の視覚、聴覚への反応
まず、産まれたばかりで意識的にじーっと見たり、聞いたりして運動に繋がるということは出来ません。
- 音を聞くと動きが止まる
- 動いていると見たり聞いたりが出来なくなる
といったことが起きます。
あやすと一旦泣き止むのは視覚や聴覚で情報をとろうとするからなんですね。
自分から動くことも難しい状況です。
刺激に対しての反応もまだまだ出てきません。
反応がないからといって、興味が無いわけではありません。
新生児もぼやーっと見えているし、音はとても聞いています。
どこから聞こえているかを探すように顔を動かすこともあります。
視覚や聴覚に対して反応をしめすことはまだまだ難しいのです。
しかし、新生児の顔をみたり、話しかけたりすることは新生児にどんどん行うと良いです。
「語りかけ育児」では、
かけられたことばの量とこどものことばの発達とは深く関係しています。早く始めるにこしたことはありません。理解できなくても、あなたの気持ちは声によってはっきり赤ちゃんに伝わります。
とあります。
新生児を囲む周りの人々の愛は新生児に伝わります。
会話の達人を目指して0~4才の子どもへの「語りかけ」の方法を伝えてくれる本。各月齢、年齢ごとの「コミュニケーションの発達」「発育のようす」「注意を向ける力」「聞く力」「語り育児」「遊び」についてまとめてくれている。 |
触る、揺れる>聞く、見る
新生児の時期は触れたり、揺れたりする刺激のほうが、聞いたり、見たりする刺激よりも受け取りやすいです。
そういった情報を整理していき、刺激に対して動きが出てくるようになります。
触れたり、揺れたりする遊びはなんでしょう。
抱っこです。
抱っこは感覚の面でも、愛着の面でも最高の遊びになります。
抱っこして顔を見ながら話しかける。
抱っこは赤ちゃんにとって最高の遊びになるでしょう。
抱っこをしすぎて腱鞘炎にならないようにはお気をつけて。
手のひらを新生児の頭に当てた抱っこだけではなく、手の甲を頭に当てて抱っこすることで、使う手の筋肉が変わります。腱の負担の軽減につながるので、適度に使い分けてみてください。
他にもさすってあげたり、ハイローチェアを揺らしてあげたりするのも受け取りやすい刺激ですね。
首が不安定な時期なので、無茶な揺らしは気をつけて。
今後も新生児の反応の整理を行っていきます。
抱っこ最高!!
それではまた。
参考文献