保育園でのウソ
本日、長女のお腹が膨らんでいました。
朝起きると何もなかったのに、保育園に着くと膨らんでいたのです。
「どしたん、それ」
私が尋ねると
「ううん、何もない」
娘は答えます。
何もないわけがないので、服をめくると中からピカチュウのぬいぐるみが出てきました。
ウソのつき方が変わってきたなーと感じながら、私はピカチュウと一緒に家に帰りました。
このウソから娘の成長を感じる今日このごろです。
ウソの世界も育っていく
大人でも子どもでも、皆ウソを抱えて生きています。
嘘(ウソ)は真実ではないこと。
引用 wikipedia
人間をだますために言う、事実とは異なる言葉
引用 wikipedia
ウソという言葉にも複数の意味があります。
真実ではないことを①
人間をだますのに使う言葉を②
とします。
今回の娘のウソは②になります。
まず初めに①が育っていきます。
積み木を車に見立てる遊び。
これは積み木を車というウソ、虚構とする遊びです。
18・42なんでも自動車に見立てて、押して歩く。
引用 乳幼児精神発達質問紙
1才半ごろにはウソの世界と共に生き始めます。
それがごっこ遊びになったり、と頭の中でイメージする力が育っていきます。
大人になっても
宝くじ当たったらなーとウソの世界に心を馳せます。
漂流した時には、「スイカが流れてきたらナー」ってポジティブなウソを考えることが心を保つことに役立つとテレビでは言っていました。
ウソの内容も発達とともに高度になっていきます。
三項関係から見えない世界が見えてくる
赤ちゃんの時から母と過ごし、自分と自分以外の関係に気付き、そこから自分と人、モノといった三項関係への気づきに繋がります。
三項関係に気付くことで
- 親の視線に気づき、その先に何かがあることに気づき、目線を追う
- 自分の要求にために指差しをする
といったやり取りが生まれます。
このやりとりは、人は自分とは違うものに興味や関心をもっていることへの気付きを表します。
相手の心を知るための土台となるのです。
心の理論の形成
頭の中でイメージする力や自分と人の興味・関心の違いの気づきは心の理論の形成に繋がっていきます。
心の理論は、相手の気持ちを推し量り、理解する力です。
4才ごろから形成されていくと言われています。
人は目に見えている物体としての存在ではなく、自分と違う心を持っていることを理解する力です。
4才を過ぎると少しずつ相手と自分の考えが違うことに気付き始めるのです。
逆に言うと3才まではその考えがありません。
自分の考えていることを皆知っている、皆分かっていると言っているような言動はまだ周りの人の心が分からないので仕方がないのです。
娘のウソは心の理論に基づいている?
今回の娘のウソを振り返ります。
父親がピカチュウを持っていることを知っていると考えていたら、お腹の中にあるモノを聞かれた時にピカチュウと答えると思います。
「何にもない」
という言葉の中には、
- 自分がピカチュウを持っていることを自分は知っている
- 自分がピカチュウを持っていることを父親は知らない
- 何もないと言えばこの場を乗り切れる
という考えがめぐっていたと考えます。
父親が目の前の出来事と異なる考えを持っているということに基づいた発言に思えます。
また一つ成長しました。
よくないウソは注意しますが、これくらいのウソは心の中で笑っていられるように構えておきます。
参考文献
|
今後も子どもの成長を振り返っていきます。
それではまた。