スプーンを上から持ち続ける
子どもがスプーンを使っていく過程で、一番最初の使い方は上からスプーンを持つ使い方です。
この時の手は親指、中指、薬指に力が入ります。
小さい時にたくさん手を使うことで手が発達していきます。
手首を返してスプーンを持ってみたり、人差し指だけを立ててスプーンを持ってみたり、さまざまな使い方をするものです。
自然と年齢が上がるにつれて持ち方が変わっていくと良いのですが、上から持ち続ける方もいらっしゃいます。
その理由として体幹や肩、手首の不安定さ等さまざまですが、手の問題もあります。
手が発達していくためには、親指側(親指、人差し指、中指)と小指側(薬指、小指)が分かれて動いていくことが大切です。
上からスプーンを持つ手の使い方は親指側中心の動きになります。
ここから少しずつ小指側に力が入り安定していくことが手の発達には必要になります。
スプーンを上から持って操作する使い方を長期間おこなっていふお子さんには小指側を使っていく課題を促します。
小指側に力を入れる遊び
小指側に力を入れる遊びとして
- 棒で粘土を押す
- タオルを引っ張り合う
- チャンバラや野球をする
などがあります。
棒で粘土を押す
ゴマをする時のような棒で粘土を押す動きでは手と棒がずれないように手に力を入れる必要があります。そのため、小指側優位に力が入る遊びになります。
小さい時はコントロールよりまずパワーなので思いっきり力を入れる遊びが良いです。
この時使う棒は太いものが力を入れやすくなります。
訓練用に硬さに段階がある粘土も市販されています。
|
この粘土は水に浸けなくても長期間硬さを保ってくれます。
よく伸びるのも特徴的です。
年中さんくらいなら、黄色や赤がおすすめです。
冬の寒い時期には少し硬くなり夏に気持ち柔らかくなるくらいの変化しかなく年単位で使用しております。
タオルを引っ張り合う
タオルを引っ張り合う遊びはタオルが抜けないように手に力をいれる遊びです。
その時に小指側の力が抜けているとタオルはどんどん抜けていきます。
また、タオルは柔らかい素材なので
- 手に形を合わせてくれる
- 手にすれる感触が伝わりやすい
という特徴があり持ちやすい素材になります。
チャンバラや野球をする
チャンバラや野球をしている時に小指側に力を入っていないと棒やバットはどこかに飛んでいってしまいます。
プロ野球でもたまに飛んでいきますが、当然あれも手が緩んだ時です。
バットの芯を外して手が痺れているのかもしれません。
野球の硬球はバットの芯を外すととても手が痛くなります。過去に僕は3回続けて芯を外して気分が悪くなったほどです。(身体的に)
話がそれましたが手に力が入っていないとバットは強く触れないのです。
思いっきり振ると自然と手に力が入り、小指にぎゅっと力が入るものです。
まとめ
手の発達と遊びについてまとめました。
遊びは簡単な順番に書いております。
- 棒で粘土を押す
- タオルを引っ張り合う
- チャンバラや野球をする
この順です。
手は使うほど発達します。
どんどん手を使いましょう!
今後も学んだことを振り返り表出していきます。
それではまた。