世界はさわらないとわからない「ユニバーサルミュージアム」とは何かを読んで
最近、世界はさわらないとわからない「ユニバーサルミュージアム」とは何か、という本を読み始めました。
まだまだ読んでいる途中ですが、気になるキーワードが散りばめられています。
作者は広瀬広二郎先生
国立民族学博物館 准教授の方。
13才の時に失明となり、そこから40年の時を過ごされています。
失明暗得
彼は失明の状況のことを「失明暗得」と表現します。
明を失う代わりに暗を得る
視覚優位の世界から触覚、聴覚優位の世界に変わっていく。
障がいの捉え方を出来る・出来ないという二極化では捉えない。
見えるー見えないは地続き
ちなみに私は近視です。
広瀬先生は「見えるー見えない」は分かれているものではなく、その間には私のような近視もいるし、乱視や弱視等様々な見え方があります。見る力は地続きとなって様々な面をみせます。
この考えは「見るー見えない」だけの話ではありません。
字を書くことであれば、「きれいーきたない」だけではなく、角をはねるのは上手。バランスが良いなど
姿勢を止めることであれば、「完全にピタッと止まるー動き続ける」だけでなく、左右に揺れる、たまに休むなど
健常と呼ばれる方でも障がいと呼ばれる方でも色んな見方が出来ます。
要は何に注目するかということ。
出来ないところに目を向けるか出来ることに目を向けるか
自分の力の改造に励むか、環境の調整に励むか
注目することを変えることで一つの出来事でもいろんな考えが出来ます。
さまざまな見方・見え方をありのままに受け入れる心構えを育む。
その心構えを自分と関わる人たちで育てていきたいです。
この本は素敵な言葉がたくさんあるので、またアウトプットしていきます。
それではまた。