指差す方向を見ましたか?
寝起きの三女。
「マンマー」
と母親を呼びだします。
最近、後追いの頻度が増えてきました。
順調に母親との愛着形成が出来ているようです。
抱っこしても泣き続けられる父親が寂しくなる時期です。
そんな三女に対して
「ママあっちやで」
とママがいる方角を指差しました。
そうすると三女は指差す方向を見ました。
嬉しくなって2度、3度と指差すとそちらの方向を向きます。
その後、意識的に指差しを行うモノの全く見ません。
どうやらたまたまドアが開いていたため、が見えていた模様。
まだまだ指差す方向を見てくれません。
では、いつごろから指差す方向を見るのでしょうか?
確認していきます。
指差す方向を見る時期
指差しについて
- 時期
- 意味
を確認していきます。
時期は書籍によって変わってくるので、2つの書籍を確認します。
手のとるように発達心理学がわかる本
小野寺敦子氏の著書[手のとるように発達心理学がわかる本]では
生後9~10ヵ月ごろに
たとえば、お母さんが大きな真っ黒なイヌを発見し、それを見つめている視線を赤ちゃん自身が追うことが出来るようになりますし、逆に赤ちゃん自身が興味を示したものを指さして、お母さんに知らせることもできるようになります。
とあります。
目線や指差しの先に何かがあるということが分かり始める時期です。
保育に役立つ!子どもの発達がわかる本
金子竜太郎氏の著書[保育に役立つ!子どもの発達がわかる本]を確認します。
9か月から~1歳未満の項目で
赤ちゃんが指さしたものを特例の大人がいっしょに見ることで、自分の要求や関心を理解してもらうのです。
自分の要求を伝えるのに、指差しを行うようになると指差しに対しても反応が見られ始めます。
9か月ごろから指を差す方を見る子が出始めるようです。
指差す方向を見る意味
指差しをする方向を見ることが出来るためには、三項関係が出来上がる必要があります。
自分・人・モノの三項関係が理解されることで、人を介して指差しされたモノへの意識が高まります。
これが分かることで人は自分と違うモノに興味や関心を持つということの気づきに繋がります。
この他者と一緒にモノに注目することを[共同注意]と言います。
母乳をもらうことで母と自分が一つだと思っていた赤ちゃんが、乳房を噛み母親から拒絶されることで、自分と母の違いに気づく。
そうして出来た[自分と人]という二項関係から更に広がったことが分かります。
人の心を理解する入り口です。
三項関係の土台は二項関係のため、他者の心の理解には親子のスキンシップが必要なことは間違いないでしょう。
まとめ
赤ちゃんが指差しをしたり、指差しをした方向を見たり、共同注意を獲得したりする時期は9ヶ月以降のようです。
人の気持ちを考えることの第1歩目。
最初の入り口は家族を通じて行われるでしょう。
子どもと遊ぶことの大切さが伺えます。
今後も子どもの様子を通じて発達段階を確認していきます。
それではまた。