絵を描く機会が増えた5歳の娘
保育園の製作時間に絵を描いてきた長女。
以前行った幼稚園の音楽発表会について書いていました。
登場人物は2人。
自分と母親を描いた様子。
あれ、私も一緒にいたはずだけどな~
最近、長女は絵を描く頻度が増えました。
以前は絵を描こうと誘っても
「分かんない」
と言って遊べなかったのに。
絵からも子どもの成長を感じることが出来ます。
発達に伴う絵の変化を確認していきます。
4歳ごろまでの絵の変化
1歳
はじめはペンを持って適当に手を動かすことから始まるお絵描き。
まさになぐり書きです。
2歳
2歳ごろになると描いた絵に適当に意味をつけます。
先日、2歳次女がお絵描きをしていた時に
丸を書いていたので
「これ何」
と聞くと
「ボール」
と答えても
「豆みたいだよ」
と伝えると
「そう、豆」
と返されることもしばしば。
意味は後から付いてきます。
3歳後半
3歳後半くらいになると、あの方が現れ始めます。
頭足人です。
このころになると描く前に何を描くかイメージをして描かれます。
4歳
4歳以降になるとイメージをする力が湧いてきます。
過去の記憶もよく覚えていたり、他者の気持ちを推測しようとし始める時期です。
頭の中で考えられることも増えてきます。
そして、凝り固まった考えの大人では思いつかない想像力で可愛らしい絵を描いてくれます。
参考文献
*月齢はあくまで目安です。書籍や文献によって異なります。こちらの書籍は早めの時期を紹介してくれている印象です。
娘の絵と9歳の絵の違い
娘が楽器の絵を描いていました。
「いいタンバリンだねー」
と言うと
「違う!鈴!」
と怒られました。
この鈴を見ると鈴に隠れている持ち手の部分が描かれています。
描く手順を考えることが難しいということもあるでしょう。
ただ、絵の書き方は9歳前後で変わります。
8歳頃までは自分が知っていることを描いてしまう知的リアリズムの時期になります。
9歳以降になると見たままをとらえて正確に描く視覚的リアリズムに変化します。
書籍[こどもの「10歳の壁」とは何か? 渡辺弥生著]では、このような例があります。
花模様は見えるが、とっ手は向こう側にあってこちらからは見えない角度に置かれているカップを見せて描画させたときの結果です。その結果、9歳になると、見えている花模様は書きますが、見えないもの(とっ手は描かなくなります。)これに対し、それ以前の年齢では、知っているとすべて描いてしまう傾向が強いことがわかります。
長女の絵には人の周りに音符が描かれています。
楽譜は周りになかったのですが、音楽で知っていることをついつい描いてしまうのでしょう。
こういったメルヘンな発想は少しずつ減っていくので、その瞬間を目に焼き付けておくことが大切になります。
長女の少しずつ変化していく絵から成長を感じます。
今後も子どもたちの変化から発達段階を追っていきます。
それではまた。