1歳7ヶ月の娘は食べ物を机から落とすことがよくあります。
「掃除をするのは誰だと思っている!」
「食べ物を粗末にして(怒)」
そんな気持ちになるのもしょうがないです。(僕の気持ちですが)
しかし机から落とすこともしょうがないことです。
落としている時の状況と落とす意味を考えます。
今日も平常運転!おにぎりを床に落とします。
ある日の朝食の場面。
朝というものは仕事の準備等もありバタバタしているのが世の常。
そんな時にも次女は変わらず、食べ物を落とします。
テレビに猫が出てきた時にテレビを指差し、僕に猫が映っていることを訴えかけていました。笑顔で「ニャー」と語りかけてくる娘。彼女は気づいていません。指差しをした時に食器に手があたり、おにぎりが床に落ちていることを。
掃除をしてからの出勤は日常茶飯事です。
この時に限らず、毎回の食事で娘は食べ物を落とします。
振り返ると落とす状況にはいくつかのパターンがあります。
3つの落とし方のパターン
娘の食べ物の落とし方には大きく分けて3パターンあります。
- スプーン等の食具動作の苦手さから落としている
- 他のモノに注意が逸れているから落としている
- 落とすことを楽しんでいる
この3つです。
理由が違うので関わり方がそれぞれ異なってきます。
スプーン等の食具動作の苦手さから落としている
- 上手く食べ物をすくえない
- 口元に運ぶ動きがぎこちない
こんな時に出てくる落とし方です。
皆さん、初めて行うスポーツはやり始めてからすぐに人並みに出来るでしょうか。
繰り返し練習することでスキルは上がってくるものです。
今はまだまだ練習の時期。落としてしまうのはしょうがないのです。
一緒にすくう動きを手伝ってあげることで食べこぼしは減りますが、将来のことを考えると自分で食べる経験が多い方がスキルの獲得に繋がります。
変えられることがあるとすれば、環境を変えることでしょう。
スプーンや椅子等の調整を行い、スキルの向上を図ります。
他のモノに注意が逸れているから落としている
例でもあったような注意が逸れてしまうパターンです。
この時の注意力の状況はどのような感じでしょう。
あるものからあるものへと注意を移すことは前よりすばやくなりますが、じっと集中する時間はまだ短いでしょう。本当に集中しているときは、他のものに注意を向けさせることはまだできません。
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何かに心を奪われてしまえば食べ物への注意することは難しくなります。食べている途中でも長く集中する時間は短いので、強い刺激に注意は逸れてしまいます。
年齢が上がると注意力は上がり、二つのことも同時に出来るようになりますが、成長していないので、しょうがないのです。
変えられることがあるとすれば、周りの環境でしょう。
テレビを消したりお片づけをしたりすることで子どもの注意は食事に向きやすくなります。
大きくなると注意力が上がっていくことは3歳と比較している様子からもうかがえます。
落とすことを楽しんでいる
最近減りましたが、落とすことを楽しむ時期があります。
0から3才の子どもは、自由に動き始めた手指を、いろいろ使ってみたいという強い衝動に駆られる「運動期の敏感期」にあるのです。成長の過程で「今、あなたは指でひねることを練習して、覚えなさい」という、その子にしかわからない「神様からの宿題」をこなしているさいちゅうなのです。
0~3歳までの実践版 モンテッソーリ教育才能をぐんぐん伸ばす! 藤崎達宏 書
覚えたてのことやこうなったらこうなるということが分かる時期というのは楽しくてしょうがない時期です。そして誰しも通るべき道です。そういう時期だからしょうがないのです。
変えられることがあるとすれば、食事の時間でしょう。
次女はお腹が空いたら食べる→飽きたら遊ぶというパターンなので、遊ぶとおしまいにしています。落とすという行為は学んでいるところなので、ボール等他のモノを落とせる環境を作るのも一つの手段です。
そういう時期ですが、おさまる時がきます。人の脳は飽きるように出来ているので、最初の感動が続くわけではありません。
いつか通り過ぎていきます。
子どもがご飯を落とすのはしつけるべき?
これらの理由から1歳の子がご飯を落としたからといって、しつけてもしょうがないのです。
もししつけ続けることで改善されたとしたら
- 操作が苦手、注意が続かない、遊んでしまう、そんな時期が過ぎた
- 言われ続けることで生活全般で意欲がなくなった
かのどちらかでしょう。まだまだ言われたことと出来事の関係性もつかみきれません。
しょうがないと言いつつ、自分自身の心身のコンディションによって、イラつくことも出てきますが、理由が分かると冷静にいられることが増えます。
未来への投資のために今は乗り切るしかしょうがないでしょう。
今後も子どもの生活から感じたことを振り返りまとめていきます。
それではまた。