子どもの挑戦に対しての親の対応
子どもが自分から使った道具を一生懸命に片づけていました。
その一つに2キロぐらいの箱がありました。
重たい箱をどうやったら棚に入れられるか。
向きを変えたらいけるのか、持ち方を変えたらいけるのか。
あの手この手を試みる子どもを見て、お母さんは箱をひょいと持ち上げて片付けていました。
やる気が出ない理由に合わせた関わりを考える
子どものやる気がでないということに悩んでいる人は多くいます。
- 言われたことをしない
- 勉強が嫌い
- ご飯をあんまり食べない
- 受け身的で促さないとしない
一概にやる気が出ないと言っても状況は千差万別です。
そして、やる気が出ない理由にも種類があります。
言われたことをしない、勉強が嫌い
- 言われたことをしないは活動に興味が湧かない
- 勉強が嫌いは勉強が難しい、楽しくない
活動そのものに魅力を感じられないことでやる気が出ないことが考えられます。
勉強好きって子は多くは無いですしね。
そんな時は、やる気を出すメカニズムを通じてやる気を出すことが優先でしょう。
ご飯をあんまり食べない、受け身的で促さないとしない
こちらの理由の一つに満たされすぎていることが挙げられます。
【ちゃんと「やる気」の出せる子に 子どもの自発性を引き出すために】田中喜美子著
ではいくつかの例がありました。
二十五歳で母親になったSさんは、四歳の慶太君を連れて出かけるとき、電車の席に座らせると、すぐにバッグからジュースのマグカップを取り出して、何も言わずに慶太君の口にストローをくわえさせます。慶太君はおとなしく無表情でそれを飲みますが、少しもうれしそうではありません。
困ったことに、「豊かな社会」の「少子化」のなかで、子どもたちが幸福を感じる機会は加速度的に減ってきています。そして、子どもの「やる気」のなさは、この状況のなかから生まれてくるのです。
著書では、やる気の基礎は「欲求」としています。
ご飯を食べたい!という欲求があって、食事をしますすが、その欲求が満たされていると食事へのやる気は出てきません。
また、先回りして手助けをしすぎても、子どもはやらなくても物事が進んでいくので何かをする必要がありません。受け身的でいればいいです。
これではやる気も出てこないでしょう。
前述の親子も自分が片付けなくても母はしてくれる→だから自分は片付けなくてよいに繋がりそうです。
そういえば、僕も夜に子どもの片づけをしている時があります。
子どもの機会を僕が奪ってしまっている。
親も環境因子です。
子どものためにどうしたら良いかなと考える時、
自分の行動の影響を踏まえて考えると、イメージが広がります。
「誉める」と「自然の中で遊ぶ」と「テレビ・ネット・ゲームは良くない」は色んな書籍で共通する。
話をそらします。
いくつかの本を読んで思うのが、作られた年代が違うのに共通のことを言っているなということ。
誉めることと自然の中で遊ぶことの大切さとテレビ・ネット・ゲームは良くないということ。
- 誉めることは子どものやる気の動機づけになる
- 自然の中で遊ぶことは子どもの好奇心を高めたり、認知機能の向上につながる。
- テレビ・ネット・ゲームは受け身的で脳の働きも少なく、脳が疲れる。
これらのことは色んな書籍で言われており、その大事さを強く感じます。
テレビ・ネットは使いようなので親が頭を抱える時代だなっとつくづく感じます。
今回は本と臨床を絡めた話でした。
今後も読んだ本の内容を振り返り、アウトプットをしていきます。
それではまた。