表現の仕方
男子が好きな女子にイタズラをするというのは有名な話です。
好きだから、興味があるから関わりたいのにどうすればいいか分からない。
分からない出来ないからこそ今出来ることをしよう。
自分が好きという気持ちを認めることが恥ずかしい。
どうしたらいいんだ!
そうだ、イタズラをしたらいいんだ。
その後、女子にちょっかいを繰り返し、周りの女子に気づかれる。
「〇〇のこと好きなんじゃないの」
この気持ちを知られるのは恥ずかしい。
「違うわ、ブース」
そして嫌われる。
という流れは定番です。
男子と言いましたが、男性になっても根本は同じかと思います。
経験を積み、百戦錬磨の方は素直になることが上手で、さまざまなアプローチ方法を持っています。
結果、相手に誤解を与えずスマートにやりとりをします。
しかし恋愛経験が少ないまま大人になった方はそうではありません。
好意を抱く女性に対してどうすればいいか分からない→沈黙するorアプローチの頻度がおかしくなる等のことが起きます。
相手も好意を持っていないと大人になるとキモがられます。
子どもでも大人でも考えた結果の行動が上手じゃないということはよくあることです。
発達障害の子で行動が上手じゃないことで生じる出来事の一つに他害があります。
他害とは
他害には色んなことが想定されますが、今回は人の身体に害を及ぼす場合に触れます。
殴る、引っ掻く、噛み付くとかです。
言葉が使えない子供にとってこれらの行動は意志の伝達手段になります。
結果は人にケガをさせる行動であっても、何故そのような行動をしたのか。
その時に気持ちは場面によって変わります。
他害に対しての関わり
他害の理由
他害をする意味は場面によって変わります。
ひとえに、引っ掻くという行動であっても、
- あいさつ
- まだしたいのに「おしまい」と言われた
- 暇で相手をして欲しかった
- 楽しくてテンションが上がった
などの気持ちを込めます。
言葉を獲得していなかったり、表現方法が少ないと一つの行動に色んな気持ちを表現する手段としてつかってしまいます。
気持ちが違うので、アプローチの方向性も変わります。
アプローチの方向性
1はハイタッチに変えて挨拶の仕方を伝える
2は腕をこちらが思いきり振って発散を手伝う
3は肩を叩く等声かけの仕方を伝える
4はこちらのテンションを落としてクールダウンを促す
などのアプローチを考えます。
注目すべきは
他害がある時に注目するのは、
何が起きているかを観察、考察すること
と考えます。
意味もなく他害をする子はいないんじゃないです。
「叩かない」「引っ掻かない」と他害の内容を注意しても、収まりません。
原因が残っているのですから。
なぜ起きているのか。
場所なのか環境、作業内容、作業への耐久性、集団の構成、児童の取り巻く環境など
何が原因でアピールをしているのかを考える必要があります。
さきほどの
「暇で相手をしてほしかった」
ことが互いの理由であれば
「自由に遊んで良い時間だったが、遊ぶ手段が自分では考えられず、時間を持て余していた」
ということが原因に挙がることがあります。
- おもちゃを渡す等遊び方を提示する
- どれくらいか待つかを明確にする
という関りをすることで収まる場合もあります。
終わりに
観察をすることで見えてくるものがあります。
そして、作業分析、観察をする仕事をOTは得意なはず!
観察から表情や行動を見て目星をつけて関わっていく。
そういったことが出来るように努めていきたいです。
自身にハッパをかけて終わります。