子どもの遊び方
子どもにボールを渡すと人によって色んな遊び方をします。
- ボールを使って自分が弾む人
- ボールをあてもなく投げる人
- ボールを人に投げる人
- ボールでピンを倒す人
一つの道具でも発達に応じて遊び方はそれぞれです。
年齢に応じた遊び方とその時にどんな遊びをしているかを発達の教科書と乳幼児発達質問紙で照らし合わせて考えてみます。
遊び方の段階 0歳から1歳10か月程度
参考にする教科書はこちら
発達障害と作業療法【基礎編】 岩崎清隆著
- 初期は、見る、聞くを楽しむ遊びと手足を動かす、声を出す 自分の体を動かす遊びがある。
- 寝返り等ダイナミックな遊びをする
- 指しゃぶり等自分の体を触る
- 布等モノを触る、いじる、こする、なめる、叩く、落とす等単純で瞬間的な遊びをする 自分からモノへ
- 握る、つく、押すなど道具の機能に合わせて使える。スプーンですくうとか
- 二つ以上のモノを使って遊べる。釘を打ち付けるとか、ペットボトルに入れるとか
- 食べるふりとか飲むふりとかのふりをする遊びをする(12~15ヶ月)
- 人形に食べさせるふりをする
- 作業が長くなる 人形の紙をとかしてベッドに寝かすとか
- 棒とかを電話に見立てて遊ぶことが出来る
ここまでが生後20~22ヶ月までの遊びの段階になります。
1歳以降だとふりをする遊びに移行しはじめていければ理想的です。
まずは自分の体で遊び、そこから自分の枠を超えてモノに移行する。そしてモノを操作するようになっていく。
反復を繰り返して、自分のイメージを固めてる。そして自分の中の引き出しを増やしていく。
遊びを繰り返すことで活動の幅が広がっていきます。同じ遊びを繰り返すことは次の遊びのステップアップになります。
よく飽きずに同じことをするなーと大人は思いますが、初めての出来事との出会いは子どもにとってはとても刺激的です。何度も何度もやりたくなります。
時間の許すかぎりさせてあげたいものです。
もう少し詳しくはこちら
乳幼児発達質問紙の1歳から1歳半までの項目
古来より子どもたちは1歳から2歳の間にどのような遊びをしているのでしょうか。
今回は、仕事中に気になった児童の遊びに着目して1歳から1歳半の遊びをピックアップします。
- えんぴつでめちゃくちゃがきをする
- 高い所から、モノを落とすことを好む
- 水いたずらを好む
- 小さなものを、コップ、びんなどに入れたり出したりして遊ぶ
- 障子やふすまを、一人であけたり、しめたりする
- 積み木を2つ3つ重ねる
- 玩具をひもで引っぱって歩き回る
- 砂いじりを好み、砂を容器に入れたり出したりして遊ぶ
- びんなどに水を入れて、こぼして喜ぶ
- コップからコップに、水などを移す
- 机、いすなどのしたにもぐったり、箱の中に入ったりして遊ぶ
- 母の掃除しているをみて、まねる
下に行くにつれて遊びの月齢が上がっていきます。
1番は12ヵ月、2~5は15ヶ月、3~12は18ヶ月ごろの遊びです。
だんだん遊びが複雑になっていくのが分かります。
小さい時はモノを落とすという一瞬の出来事から、交代に入れ替えていったり、小さいモノをびんに入れるように二つ以上のモノを使うようになっていっています。
活動の時間やどのように行うかという考えの複雑化、使う道具の個数が変化していきます。
次女は僕のカードケースが好きなので、よく遊びますがだんだん遊びの時間が長くなっています。
- カードケースを触る
- カードケースからカードを出す
- カードケースからカードを出してから戻す。
だんだん遊びが長くなっているのが、遊びからうかがえます。
18ヶ月になると母の掃除なので、ふりをする遊びの活動が長くなっています。
まとめ
1歳から1歳半くらいの遊びをしている子に対しては作業の工程数を少しずつ増やすことや食べるふりをするなどのふりをすることが遊びの目標
今後も臨床で感じたことを振り返り、アウトプットしていきます。
それではまた。