昆虫館での様子
先日、3才9か月の長女と1歳半の次女と3人で昆虫館に行きました。
昆虫館は文字通り昆虫の展示がある場所。
標本や生きている虫やモニュメントがあり、様々な虫たちがいます。
子供二人を連れて行きましたが、遊び方が違いました。
発達の段階が違うので、遊びが違うのはしょうがないこと。
違う方向に向かう二人を一人で引率するのは脳が疲れます。
でも前回の砂浜の時はそんなに疲れなかったのに。
長女はじっくりと虫を見て、観察することを主として楽しんでいました。
次女は、知っている虫を見て、全て「ちょうー」と叫んでいました。
じっくり見るより段差を見つけて登ることの方が楽しい様子。
二人は腹の中で何を感じているのでしょう。
認知の能力と注意の能力、これらは二人の間でどう違うのでしょうか。
認知の能力
まずは認知の力。物事をどう捉え考えるか。
発達障害と作業療法【基礎編】を通じてこの力を比べます。
1才半 感覚・運動的段階
1才半の次女の認知の段階は「感覚・運動的段階」です。
直接的な知覚経験が運動を誘導・形成する段階です。
0~2才はこの段階にあるようです。
まだまだ自分の体を使い、返ってきた結果を楽しむ段階です。
1歳半にもなると同じ出来事でも関わり方を変え、結果の変化を楽しめるようです。
そりゃ、見るだけの虫よりも体に強く刺激が返ってくる階段登りが楽しいわけです。
標本の虫への興味は少なかったですが、跳んでいる蝶を見る時の反応が良かったのは、追いかけるとか近寄るとか自分の行動に変化が作れるからだったのでしょう。
3才9か月 前概念的思考段階
3才9か月の次女の認知の段階は「前概念的思考段階」です。
これは感覚・運動的段階の次の段階にある表象的段階の入り口になります。
知覚経験が内在化された結果、生じるイメージ、概念などが運動を誘導、形成する段階。
目の前の刺激だけでなく、自身の蓄積された知識を通じて、イメージし行動する段階と捉えています。
前概念的思考段階は2~4才程度までの認知の段階です。
自分の記憶を基に現在の出来事を捉えたり、自分に起きていることは他人にも起きていると考えたりと一般論では無く、自分の経験を中心に考えます。
まだまだ認知していることは幼いですが、目の前には無い経験や記憶など自分の頭の中での思考が出来始める時期にも感じます。
今までの経験を基に、初めて見る標本が相手でも何かを考えるようにジーっと見ていました。
注意の能力
どれくらい集中できるかを「語りかけ」育児を参考に考えていきます。
1才半
1才4ヶ月から1才7ヶ月で区切られていました。
- 注意していられる長さは1才4ヶ月から5ヶ月ごろと1才6ヶ月から7ヶ月とあまり違いはない
- 注意を移すことは早くなっている。一つに注意していると他に目がいかなくなる。
- 父、母が注意しているものと同じものを見ようとする。
まだまだ意識は逸れやすく、続かない。興味のあるものが、ころころ変わるし、その場に留まれないという印象。
3才9ヶ月
- 3才前半でやっと何かをしている時に声掛けをしたら振り向くことが出来る。
- 注意を移すことは素早くはない。
- 自分がやっていることを止めるのに時間はかかる。
- 2歳くらいから注意の時間は延びている。
- 3才後半でも注意の切り替えには時間がかかる。
- 必要なことは必要なことの直前に言うとよく聞ける。
注意の時間は延びています。二つのことを注意することは難しいですが、何かをしながら他の話を聞けるようになります。
結論
1才半と3才9ヶ月の姉妹は
- 思考の仕方が違う
- 持続して集中できる時間が違う
- 気の散りやすさが違う
- まだまだ初めての経験を学んでいく時期
となりました。
- 見るよりも体験するような出来事が二人一緒なら合うということ。
- 見る、聞く系の遊びは大人二人いた方が良いこと。
今後、これを参考に3人で遊びに行く時の行き先を考えたいと思います。
今後も、娘たちの行動を通じて感じたことがあれば、考えていきたいと思います。
それではまた。