3歳半健診で、アンケートに答えたので、アンパンマンのスケッチブックをもらいました。
スケッチブックの一枚目は塗り絵になっておりました。
妻と子どもたちが塗り絵をしており、その絵を後で見てみると、カレーパンマン とメロンパンナに色が付いていました。
カレーパンマンは体に合わせて色を塗っているものの途中で終わっている。
メロンパンナは全身紫に塗っているが、スーパーサイヤ人のオーラのように体にまとわりついているモノがある。
カレーパンマンは長女が塗っています。
だいぶ形を見ることが出来てきましたが、細かい作業が苦手なため、集中が続かない。いっぱい塗り絵をしていてもらいたいものです。
メロンパンナは次女が塗っています。なぐり描きをするようになりました。
ここで思うことは、
何故アンパンマンを塗らない。
我が家ではアンパンマンはいつも人気がありません。
書くのが難しい。四角。
長女はこちらの書いたものを見て真似することが上手になりました。
- 縦線
- 横線
- 十字線
- 丸
「これ書いて」というと書いてくれます。
しかしまだ形を書くことは難しい様子です。
四角は動きを真似してなんとか書こうとしますが、
一人では書けません。
三角にいたっては
「書けない」と怒ります。
形を書けるようになるのは4歳くらいからと言われています。
字を書くことが苦手な子の中にも▢を書くことが苦手な子がいます。
字はいくつもの線が並んだり、重なり合ったり、曲がったりして構成されています。
シンプルな形を書くのが難しいのであれば、字を書くことも難しいというのは納得できます。
では、丸と違って▢は何が難しいのでしょうか。
線が長い
四角は四つの辺があります。シンプルに見るところが多いです。長く線を見ることが出来ることは四角を書けるようになるために必要な力と感じます。
角が4つある
四角には角が4つあります。
その4つに注目できないと四角は書き写せません。数字を数えるように一つずつの角を見ることが出来る力は四角を書けるようになるために必要な力と感じます。
角の概念が出来ていない
<十字>を縦線と横線がクロスした形であるというゲシュタルトの把握がおぼつかなくて、交差点を中心とした4本の線として書く子がいます。そして、<円>から移行については角のない形→90度の角度→微妙な角度と、形の抽出についての発達段階があることを想定しています。
引用 発達相談と援助 新版K式発達検査2001を用いた心理臨床 川畑隆著
形を理解していくことにも発達段階があることが分かります。
↑スタートからゴールに行くことは分かるが角が分からないので無理やり書くような子もいます。
動きの方向を3回変えないといけない
四角を書く時には最初は正方形もしくは長方形を書くことが多いです。ひし形や平行四辺形、台形は斜めの線になるためにいきなり書きません。
四角を書くためには3回90°に運動の方向を変えないといけません。
丸は一つの方向にずっと線を書いていく作業ですが、四角は角が来るたびに動きを変えます。動きの切り替えをすることが出来る力は四角を書けるようになるために必要な力と感じます。
思ったところで止まれない
見て手を動かすことが苦手な子や注目することが苦手な子はゴールを通り越したり、手前で止まったりして形が完結しないこともあります。
まとめ
四角を書くためには、
- 形を捉える力
- 目で線を見続ける力、追い続ける力
- 見て手を動かす力
- 動きをコントロールする力
上記が必要になります。
得意、不得意を観察することで獲得に向けた遊びの目標が変わります。
目で線を見続ける力、追い続ける練習
例:短い線からなぞり書きをする。固い厚紙をハサミでゆっくり切る。
形を捉える練習
同じカードを見つける等のマッチングの練習。
見て手を動かす練習
大人の指と子どもの指を合わせる指タッチ。
動きをコントロールする練習
机を拭いて運動方向を変える練習をする。指で▢をなぞる。
など目標によって遊びが変わります。
今回も観察、評価を大切にしていきます。