口の中もマッスル!マッスル!


子どもたちは、最近「うるさい」という言葉が楽しい時がある様子。

僕の声やウクレレの音を聞いて「うるさい」と笑いながら言います。

偉いのは声の大きさがある一定の大きさを超えないと「うるさい」とは言いません。

小さい声では言わないです。

 

長女はただ「うるさい」と言いたいだけなので

僕に「大きい声出して」とお願いをします。

そして、僕が大きい声を出すと

「うるさい」

と長女が言います。

それを聞いた次女は「たーい」

と叫んでいます。

 

理不尽。

声を出すこと

大きい声を出すことは体幹が強くなり安定すると出てきます。

体が安定してきてノドや首周りの筋肉が使いやすくなると大きくなります。

ご高齢の方では純粋に筋肉が低下して声が出にくくなる場合があります。

筋肉の低下が原因であれば鍛えれば強くなるものです。

 

しかし音の使い分けは口や舌の動きが必要です。

はじめは、「あーうー」から始まり、その内に「ばー」とか「ぶー」とかのように音の種類が増えていきます。

いろんな種類の音を出すには口や舌がしっかり動く必要があります。

「ばー」とかは唇をはじく様に動かす音ですし、「た」とかは舌を口の上にあてて音をだします。

口の動きは筋肉がコントロールします。

例えば「う」の口は口輪筋という筋肉が働いて作られます。

顔の筋肉の動かし方が上手になっていくことでいろんな音が出せるようになります。

そのため、クーイングや喃語は徐々に音の種類が増えていきます。

いきなりすべての音が出せるわけではありません。

 

ちなみに皆さんは自分の口や舌がどのように動き、どこにあるかを意識していますか。

タ行の音は舌の使い方が独特というのは、僕も専門学校で習って初めて知りました。

口とか舌は目で見えるところにありませんのであまり意識することはありません。

 

昔テレビで「本来舌は口の中の上のほうについている状態が正常。当たってないのは舌の筋力が低下している」とみたいなのを見て初めて自分の舌の位置を意識しました。

ちなみに僕の舌は口の中の上の方についていません(笑)

ベロを前に30秒くらい出す筋トレをすると良いと言っていたように思います。

 

さて話を戻して、

たくさん口を動かしていくことで自然と舌や口の使い方を学んでいきます。

その学習は自分の体を感じることですすんでいきます。

 

しかし口周りの筋肉が硬かったり、舌を思い通りに動かしにくそうな子たちがいるなぁという印象も受けます。

腕や足を動かすこと感覚が分かりにくいように、舌を動かしている感覚が人一倍分かりにくい子もいるのでしょう。

 

「いちばんはじまりの本」では、

口の体操を紹介していますが、目的の一つに

口の周囲、頬の筋肉が緩み、口腔内が広くなり、舌を動かしやすくなる。

監修:井川典克 編著:大村祥恵 町村純子 特定非営利活動法人 はびりす

ということが書いてあります。

 

体を使うことだからこそ使いやすくなるために、体操をしたり、部位を意識したり、動かすことが大切です。

 

発達の観点でも運動は大切ですが、加齢の観点でも運動は大切です。

人間20を超えたら老化。でも筋肉は裏切らない。

懸垂連続10回を目指して頑張ります。