最近の出来事
寝る時に娘が両手を広げるのでそれに応じて近づきます。
それに答えると5秒後くらいに両手で僕を押しのけてそっぽを向きます。
予測不能。何をするかが分からない。
子どもとのコミュニケーションはこちらの想像を超えることばかりです。
コミュニケーションの難しさ
コミュニケーションの難しい所は相手の反応によって、
こちらの反応を変えなくてはいけないところです。
相手が大人であればある程度の予測がつきます。
下の写真の男女であれば
男「この顔が一番写りがいいんだ」
女「またやってる」
とか思っているのでしょう。
合っているかどうかは別の問題です。
しかし、相手が子どもだとそうはいきません。
その時、その瞬間何を考えているか分からない時は多々あります。
大人は子どもの行動を考えることに汗を流します。
それは子ども同士であっても同様です。
子ども同士でも、子どものすることが分かるわけではありません。
大人とばかりやりとりをする子がいますが、
- 大人は行動が予測しやすい。
- 子どもは行動が予測できない。
この側面から予測しやすい大人と接することが楽しいという要因もあるでしょう。
同型と異型
コミュニケーションの中で反応が分かりやすいとなると
モノ>人
になるでしょう。
- 行った刺激と反応が変わるものを異型の関係
-
刺激が同じものは同型の関係
と表現します。
関係が一定であれば予想がしやすくなります。
太鼓であれば叩くと音が鳴る
刺激(叩く)と反応(音が鳴る)が異なるので異型の関係。
ずっと異型の関係。
太鼓を叩いたら叩き返されることはありません。
ずっと音を鳴らしてくれます。
しかしヒトは
笑った時に一緒に笑うと同型の関係、話しかけられたら聞くなど異型の関係。
このように関係がコロコロ変わります。
関係性が一定でないので予想がつきにくいです。
参考書籍 発達相談と援助
鏡はどっちだろう?同型の関係かと思います。
笑えば鏡の自分も笑う。予測出来るから安心して遊べる。
嫌がっていたおもちゃでも徐々に遊べるようになるのは、関係が一定なので、一定の結果が返ってくるから、慣れてくるのでしょうか。
そう考えると人とのやりとりは難しいものです。
人が違っても、場面が違っても関係がコロコロ変わります。
自分が笑っていると笑い返す同型の時もありますが、怒りかえす異型の時もあります。
同じことをしても返ってくる内容はその時々で変わります。
経験を繰り返す中で人間関係ややりとりについて学習蓄積されていくものです。
経験が本当に大切になります。
しかし、その経験は現在少なくなっているようです。
以前、定年された元・校長先生と話をした時に
「最近は人に揉まれてきていない子が多い」
と言われていました。
核家族になり、遊び場が減り、ヒトと関わる機会が減少してきています。
子どもとのコミュニケーションは同型から?異型から?
人間関係の学びは同型の関係が先という考えがあるようです。
初めて会う子には同型の関係から入り
- 「自分と一緒だ」と安心を与える。
- 笑ったら笑い返す
など同型の関係になるよう同じ遊びをすることで関係が作りやすくなります。
そして、関係性が落ち着いてから異型の関係になっていく。
慣れてきてから気をつけることを伝えていく。
初めて会う人同士お互い緊張しあうのだから、
気を使うのは大人が相手でも子どもが相手でも変わりませんね。
今後も子どもたちとの関わりの中で感じたことを振り返っていきます。
それではまた。